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食べてから便意を感じるまで

1.自律神経編

便秘の方はまず便意を感じないところで悩んでいると思います。
出る気がしないわけですね。だから、本当に出ない。

ですから、今回はまず私達が食べ物を食べてから便意を感じるまでについてみてみたいと思います。

まず、消化吸収、そして排便までをコントロールしているのは自律神経と呼ばれるものです。私達が意図的に、例えば、はい、じゃあ腸を動かして!という風にしてコントロールできないわけですね。それは自律神経がコントロールしてくれているわけですから。

じゃあ、私達には何もできないか・・・というとそうではありません。

自律神経が上手に働いてくれるように、手伝ってあげることはできるわけですね。
つまり、便意を感じるまでの仕組みを上手に利用すると言えばいいでしょうか。

便が排出されるまでには確かに自律神経がコントロールしているのですが、それぞれにシグナルのようなものが働いています。便意はその最後のシグナルというわけです。

最初のシグナル(合図)は、食べ物が口から食道を通って胃に入るところで起きます。
胃に食べ物が入ると、そのシグナルが腸へと送られて、大腸が収縮します。

つまり便を直腸へと送ろうとしているわけです。

ですから、このシグナルを利用するには食べ物を食べることですね。しかも、胃がからっぽの時に食べるのが一番効果的です。そう考えると朝が一番いいですし、間食ばかりしていつもお腹に何かを入れているのもシグナルを弱めることになりますね。

これについてはまた詳しくご紹介したいと思います。

2.シグナル編

自律神経について見てみましたが、今度はまた違うシグナルについてご紹介したいと思います。食べ物を食べてから便意を感じるまでにはいくつかの道のりがあります。

冒頭でも少しご紹介しましたが、その過程でいくつかのシグナルがあります。
そのシグナルの最終的なものが便意なわけですね。

最初のシグナルはご紹介した通り、胃に食べ物が入ったところでした。
次のシグナルは便が直腸に送られたところです。直腸とは肛門の手前の部分です。

便が直腸に入ってくると、脳へとシグナルが送られます。
すると脳は便を排出するように合図を出します。

この合図が便意となります。ここで排出しようとすると直腸が収縮して肛門を閉める筋肉(肛門括約筋)が緩んで便が排出される・・・というわけです。

このように便意といっても、それまでに何度も合図が送られているわけですね。

ですから、便秘を改善するためには最後の便意だけをなんとかしようと思ってもだめです。最初のシグナルからしっかりキャッチできるようにしてゆく必要があるのです。

食べたものが便となって排出される仕組み

では、具体的に食べ物がどのようにして、消化され、吸収され、そして排出されるかを見てみたいと思います。

1.口

食べ物はまず口の中でよく噛まれます。小さくなることで胃にかかる負担も減ります。唾液も消化を助けてくれます。消化を助けるためにはまずよく噛むことですね。

2.胃

食道を通って食べ物は胃に入ります。胃では胃液によって食べ物がさらに細かくなります。

3.十二指腸

十二指腸では、胆汁や膵液が分泌されます。

4.小腸

ここで最終的な消化が行われます。ここで7時間程度かかるといわれています。

5.大腸

大腸の長さは1.2メートルから1.5メートルあるといわれています。ここで水分やミネラルが再吸収され、残ったものが便として排出されます。

食べてから排出されるまでにかかる時間は最終的に24時間から72時間程度と言われています。これ以上時間がかかってしまうと便秘の可能性が高くなってくるわけです。